紫外線のお肌に対する悪影響は「光老化」ということばで
知られるようになってきました。
シミ、シワ、たるみ… すべての原因につながる紫外線。
『紫外線、百害あって一利無し』と思いきや、
実は一利あります。
それは、肌に紫外線B波 (UV-B) が当たることで、
体の中でビタミンDが合成できるようになることです。
実は、ビタミンDは肌の美しさとも大きく関わっています。
この記事の目次
ビタミンDは美肌にも欠かせない栄養素
ビタミンDはヒトの必須ビタミンですが、
まだまだ日本人にはあまりなじみのない存在かもしれません。
骨を作る時に重要な働きをすることくらいしか知られていませんが、
実は肌の美しさとも大きく関わっています。
たとえば、
・メラニン色素の沈着防止
・コラーゲンの合成促進
などです。
すごくお肌にとっても、重要な栄養素なんです。
紫外線不足がむしろシミの原因に?
あまり知られていないことですが、
ビタミンDは、細胞分裂を起こすための信号物質としての働きを持っています。
ということは… 不足するとターンオーバーがゆっくりになってしまいます。
肌を紫外線から守ろうと、日焼け止めを塗っていると
ビタミンDの合成力がほぼなくなります。
SPF8でビタミンDの合成は97.5%、
SPF15で99.5%減少するといわれています。
せっかく紫外線の影響から肌を守ろうと日焼け止めを塗っているのに、
ビタミンD不足でターンオーバーがゆっくりになってしまい、
結果としてなかなかシミが消えなくなった… なんてことが起こったら、
何をやってるのかわからなくなってしまいます。
また、ビタミンDは、細胞分裂だけでなく、
『コラーゲンを作りなさい』という信号にもなっています。
ということは、不足すると新しいコラーゲンを作り出す力が低下してしまいます。
日本女性の2人に1人はビタミンD不足!
今、日本で知らぬ間に「ビタミンD」の不足におちいる人が多いといいます。
その数、実に女性の2人に1人!
ビタミンDは食事からもとれますが、
その大半が「紫外線を浴びる」ことで皮膚でつくられており、
屋外で過ごす時間が少ないと、ビタミンD不足になりやすくなります。
したがって、ガッチリ紫外線対策をして、
しかも屋内中心の生活をしている場合には、
まずビタミンDが不足していると思って、間違いなさそうです。
日焼け止めを塗ったら、ビタミンDは身体の中から補いましょう
では、まず食物からどれくらいビタミンDがとれるかというと…
マグロ、イワシ、サバ、サケなど 200-360IU/85-100g
生シイタケ 100IU/100g
干しシイタケ 1600IU/100g
卵黄 20IU/1個
では、ビタミンDはどれくらい摂取すれば良いのでしょうか。
日本での基準は200IU(5μg)
欧米では200-600IU(5-15μg)とかなり差があり、
ハーバード大学では1000IU(25μg)を推奨しています。
200IUとしても、毎日おさかな、毎日シイタケとはいきませんし、
200IUは最小限レベルです。
お肌に良いのはもちろんですが、
血中のビタミンD濃度が低い人は免疫力が弱くなり、
がんやカゼ・インフルエンザなどの感染症のリスクが高くなります。
現在のところ、乳がん、卵巣がん、大腸がんなどについて
ビタミンDとの関係が報告されています。
また、さらに代謝が低下するので、
ダイエット効果が出にくかったり、
動脈硬化や糖尿病のリスクが高くなると考えられています。
ビタミンDは、摂取過剰についてもよく書かれていますが、
一般的に言われている過剰症は、1日40000IU以上を長期服用で報告されているため、
ほとんど心配する必要はないようです。
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