「家の中にいるから」
「車だから」
「ちょっと涼しかったから」
「雨だったから」
… など、日焼け止めを塗らない理由って、誰でも思い当たりませんか?
しかし、ちなみに家の中にいても、
UV-Aの80%、UV-Bの30%はガラスを通って肌に届き、
さらにレースのカーテンをプラスしても、
UV-Aの50%、UV-Bの18%は肌に届いています。
また、紫外線は、晴れている日だけでなく、
曇りや雨の日でも地上に降り注いでいます。
曇りの日は晴れの日の約50%、
雨の日でも20~30%は地上に到達しています。
つまり、晴れの日に外に1時間いるのと曇りの日に2時間いるのとでは、
同じ量の紫外線を浴びていることになるわけです。
ということで、
日焼け止めは常に塗ったほうが良いわけですが、
意外に知られていないのが、
適切な量と、塗り直しの重要性です。
表記の数値はてんこ盛りに塗った場合?
日焼け止めに記載されているSPFやPAの値が、
どういう条件下で有効なのかは、あまり知られていません。
実はSPFやPAの測定では、
日焼け止めを皮膚 1cm2あたり2mg(液体の場合2μL)を塗っています。
塗る量がこの量よりも少なければ、
表示どおりの効果が得られません。
これがどの程度の量なのかは数字をみても、全然ピンときません。
しかしながら、一般的に人が1回に使用する日焼け止めの塗布量は
0.5mg/cm2程度という報告があります。
… ほぼ4分の1です、だいぶ少なめですよね。
したがって、SPFやPAの値をそのまま信じてしまうと、
思わぬ日焼けをしてしまうことが考えられます。
日焼け止めを正しく使うには、
適量を意識してしっかりと塗ることが大切なわけです。
自分で思っている以上に日焼け止めは落ちている
まず、顔をさわることによって、日焼け止めは落ちてゆきます。
頬づえをついたり、机につっぷしてみたり、肩ひじをついたり …
日焼け止めもどんどん落ちていきます。
また、汗をかくことによって、日焼け止めはかなり落ちています。
外回りが多い方、
汗をどんどんかいてしまう新陳代謝の良い方、
日焼け止めもどんどん落ちていきます。
もちろんプールや海ではどんどん流れています。
というわけで、
日焼け止めは2?3時間ごとにこまめに塗り直すのが大切です。
ここで、日焼け止めの正しい使い方について
クリームタイプの日焼け止めの場合、
顔全体、片腕でそれぞれパール粒(0.7cm大)2個分(計約0.6g)が適量です。
(ローションタイプでは一円玉2枚分)
この量を目安に、こすり過ぎないように、
指の腹でやさしく全体に塗りのばします。
そして、2~3時間ごとに塗り直すのを忘れずに!
また、塗る場所として首筋、首、耳のうしろ、肩、手の甲などは
忘れやすい部位なので注意が必要です。
紫外線による「光老化」は最もお肌にダメージを与えます。
ダメージケアに必死になるその前に、
日焼け止めを正しく使うことによって、
これからのシワ、しみをつくらないようにしたいですね。
この記事もよく読まれています
3種類ある「飲む日焼け止め」ヘリオケア、違いはなんですか?
どうしても忘れてしまいがちな塗り直し。そして、紫外線、特に老化に大敵なUV-Aは衣服も透過してしまいます。髪の毛や眼には、日焼け止めが塗れません。「飲む日焼け止め」が必要な理由はここにあります。3種類あるヘリオケア オーラルの中で、おすすめなのはウルトラ-Dです。
「飲む日焼け止め」紫外線を吸収するPABAは白髪にも効果があります
飲むことによって紫外線を吸収してくれるというPABA(パラアミノ安息香酸)という成分が入ったサプリメントがありますが、実はこれが白髪にもシワにも効果があります。あまり知られていませんが、健康な皮膚、毛髪の色素、腸内の健康にとっても重要な補酵素なので、アンチエイジングにはうれしい成分です。
9種類もあって迷うラ ロッシュ ポゼの日焼け止め、違いはなんですか?
世界25,000人以上の皮膚科医が採用しているという敏感肌スキンケアブランド『ラ ロッシュ ポゼ』はUVケアで定評がありますが、日焼け止め系でも9種類もあって迷います。そこで、どれを選んだら良いのか、3つのポイントで分類してみました。梨花さん、辺見えみりさん愛用の UVイデア XLティント SPF50 PA+++ も紹介しています。