『幹細胞コスメ』と聞くと、
いかにもアンチエイジングに効きそうな感じです。
あらゆる肌トラブルに効果があるとも言われているので、
興味シンシンです。
幹細胞ってなんでしょうか?
そして、『幹細胞コスメ』というと
腐らないリンゴがでてくるのですが、
いったいどういう関係があるのでしょうか?
この記事の目次
まず、簡単に幹細胞とは…
人の身体は、60兆個の細胞で構成されています。
幹細胞とは、その細胞のモトとなる細胞のことです。
なかでも、皮膚には、
表皮を生まれ変わらせる「表皮幹細胞」と、
新しい線維芽細胞を生み出して、
真皮を生まれ変わらせる「真皮幹細胞」が存在します。
年齢を重ねると、この二つの幹細胞の再生能力が低下。
肌のシワ・たるみ・乾燥などの肌老化は、
幹細胞が衰えることも大きな原因であることがわかっています。
線維芽細胞というのは、
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの
真皮の成分をつくっている工場のような細胞ですから、
その元になる「真皮幹細胞」の重要性も
わかりますよね。
腐らないリンゴから抽出した「リンゴ幹細胞エキス」
そのリンゴとは、「ウトビラー・スパトラウバー」という
スイスのリンゴです。
冷蔵技術のない18世紀中頃に、
長期保存を目的に改良された西洋リンゴの一種で、
4ヶ月腐らないそうです。
強すぎる酸味から、食用には向かず市場から姿を消し、
現在ではスイスに20本しか現存しないと言われている絶滅危惧種です。
もちろんこんな希少品種ですから、
直接果実を利用することはできるわけがありませんけどね。
近年、このリンゴから幹細胞のみを取り出して培養した細胞エキスが、
表皮幹細胞を活性化させて、
表皮のシワを改善できることがわかりました。
真皮幹細胞に働きかける植物幹細胞もあります
それは、アルガン幹細胞エキスです。
モロッコの希少植物アルガンツリーの新芽から得られる幹細胞エキスです。
アルガンツリーは、モロッコ南西部のみに生育する樹木です。
暑さに対する抵抗力が非常に高く、
50℃に達する温度に耐えることができます。
真皮幹細胞の成長・増殖を助けることによって、
できてしまったシワやたるみを
改善することが期待できます。
植物幹細胞であっても、
動物幹細胞に作用して、
真皮幹細胞の機能が強化されるというのはすごいことですね。
樹木って、地球上で一番長く生きていて、
実は100年も1000年も再生できるパワーを持っているわけで、
その幹細胞にも、まだまだ可能性がありそうです。
リンゴ、アルガンの両方の幹細胞エキスが配合されて、
表皮幹細胞、真皮幹細胞両方に
働きかけるコスメも開発されていて、
これは気になりますね。
リンゴ&アルガン幹細胞エキス両方配合しているコスメです
エトヴォス バイタライジングライン
リンゴ、アルガン幹細胞エキスのW配合で、表皮と真皮両方にアプローチ、ほかにも保湿成分のヒト型セラミド、美白成分のα-アルブチンなどが配合され、アンチエイジングに特化しています。
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