化粧品の成分表示をチェックすると、
なんだか『?ペプチド』って多くないですか?
ヒトオリゴペプチド、
アセチルヘキサペプチド、
パルミトペンタペプチド…。
ペプチドってなんなんでしょうか?
そして、なにが良いのでしょうか?
ペプチドはタンパク質の分解によってできるもの
(フード・ペプタイドより引用させていただきました)
『ペプチド』とは
タンパク質が、最終段階のアミノ酸になる直前にあたる物質で、
アミノ酸がまだ複数(2個?数十個)つながっている状態のものをいいます。
タンパク質を構成するアミノ酸は20種類なので、
アミノ酸が2つつながってできるジペプチドは
400種類(20x20)
アミノ酸が3つつながってできるトリペプチドは
8000種類(20x20x20)…!!
計算上は存在することになります。
このなかで、化粧品に使われているのは というと、
国際的な化粧品原料リストであるINCI
(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients)には、
ペプチド原料が200種以上、
日本化粧品工業連合会の定める
化粧品原料の表示名称にも、100種近くあります。
化粧品に主につかわれているのは機能性ペプチド
このようにたくさんのペプチドがあるわけですが、
もともと体内にある成分なので、
食品にも用いられる安全なものです。
その中には私たちの身体に有効な働きをするものがいくつもあり、
優れた効果を持つものを
「機能性ペプチド」といいます。
今、トレンドなのは、
EGF、FGF-2,IGFなどの成長因子(グロースファクター=GF)のような、
ある細胞に対して、特異的な機能をもつペプチドです。
『?ペプチド』と書かれているのでわかりにくいです
逆に言えば、
化粧品の成分表示を見ても、
EGFともFGF-2 とも書いてはありません。
たとえば、
EGF → ヒトオリゴペプチド-1
FGF-2 → ヒトオリゴペプチド-13
アルジルリン → アセチルヘキサペプチド-3
みたいな感じです。
正直とてもわかりにくいです。
私もそうですが、
成分表示をきちんと確認して購入する人が増えているので、
もう少しわかりやすい表記になると良いと思います。
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