成長ホルモン（HGH）というと、
子供が成長するときに必要なホルモンっていう感じがしますよね。
事実、HGHは成長期のヒトの体内に自然に存在しているホルモンで、
成長とともに、どんどん減少します。
じゃあ、なくても良いのかというと、
お肌のアンチエイジングにとても重要なターンオーバーと
大きく関係しているようなのです。
お肌のアンチエイジングに欠かせないのに、加齢とともに減ってしまうというHGH、
増やすことはできるのでしょうか？
睡眠とHGH、お肌は眠っている間に再生しています
睡眠不足だと、お肌の調子が悪いということは
誰でも経験したことがあると思います。
なぜだか考えたことありますか？
肌は寝ている間に再生しているからです。
表皮の一番下に当たる基底層で、細胞が産生されると、
その次につくられた、より新しい細胞によって、
皮膚の表面に、形を変えながら押し上げられていきます。
細胞が生まれてから角質層の表面で剥がれ落ちるまでを
ターンオーバーと呼んでいます。
このターンオーバーは、脳からHGHが分泌されることによって、
スイッチが入って、基底層での細胞分裂が開始されるのです。
そして、HGHの分泌は
爆発的または瞬間的に、就寝後訪れる最も深い睡眠時に
生じることがわかっています。
だから寝ている間に、お肌が再生できるというわけです。
質の良い深い睡眠が肌再生のカギを握っています
それでは、具体的にHGHが分泌されるのは
どのタイミングなのでしょうか？
HGHは、ノンレム睡眠の深い最初の部分でしか、
ほとんど分泌されないことがわかっています。
就寝後、３０分から３時間後までの間です。
よく「２２時?２時まではお肌のゴールデンタイム」と言われるのは、
このためです。
ただし、今や２２時に寝るのは難しい人が多いと思います。
“早い時間から眠ること” をがんばるよりも、
“眠り始めの3時間をぐっすり眠ること” のほうが大切で、
睡眠の質が高まります。
そのためには、寝つきをよくするために、
寝る直前は、パソコンも携帯もテレビも見ないようにしましょう。
部屋の電気を消してから、メールしたりしていませんか？
光の刺激は脳を興奮させて、寝つきを悪くします。
ただでさえ、加齢によって、ターンオーバーのサイクルは
長くなったり、乱れがちになっています。
質の良い睡眠で、HGHをちゃんと分泌させて、
お肌をちゃんと生まれ変わらせましょう。
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