あまり気づかれていないことなのですが、
加齢によって、どんどん成長ホルモンの分泌が減っていくと、
→ お肌のターンオーバーが起こりにくくなって、再生されない
→ 皮下組織の水分量が減っていく
… などなど、実は困ったことが起きてきます。
成長ホルモンは、増やすことができるのがわかっているのですが、
その方法のひとつが、運動です。
でも、運動と言ってもいろいろです。
できれば効率よく成長ホルモンを出す運動をしたいですよね。
どんな運動が成長ホルモンの分泌を増やすために
効果的なのでしょうか?
ポイントは乳酸を筋肉中に多く溜めることです
筋肉は糖質を燃焼(代謝)して、
運動のためのエネルギーを作り出します。
糖質を燃焼すると水と二酸化炭素になり、
それと同時に運動のエネルギーを造ります。
乳酸とは、運動のエネルギーとして、
糖が使われる時産生される物質ですので、
強い激しい運動(無酸素運動)をするときに、より多く産生されます。
乳酸がたくさん産生されると、
筋肉が酸素不足という情報が脳に伝わり、
下垂体前葉で、成長ホルモンが大量に分泌され、
血流によって全身に運ばれるのです。
成長ホルモンを出す運動は短時間・高強度・下肢を重点的に
筋トレのような短時間・高強度の運動は
脳内ホルモンや内分泌系に強力な影響を及ぼして、
HGHの放出が増加、成長因子レベルが200?400%増加することが
アメリカの運動療法の研究でも証明されています。
HGHの放出を効果的に刺激するためには、
下肢の運動を強化するのもポイントです。
なぜかというと、下肢と骨盤付近の筋肉量は、
全身の約70%を占めているからなんです。
とはいえ、なかなか筋トレといっても難しいところもありますよね。
アンチエイジング世代には『スロトレ』がおすすめです
スロートレーニング(スロトレ)とは、
軽い負荷でもハードな運動をしたと筋肉を勘違いさせ、
短時間でもスムーズに発達・増強させていくトレーニング方法です。
例えばスクワット。
通常はしゃがむ→立ち上がるという動作を繰り返しますが、
スロトレではしゃがむ→中腰(膝が伸び切らない状態)の動作を
ノンストップでゆっくり行います。
完全に立ち上がると、筋肉はいったん休んでしまいますが、
立ち上がりきらないスロトレ方式では、
筋肉が働き続けるので、通常の筋トレより軽い負荷と少ない回数で
筋肉を鍛えることが可能です。
スロトレは、もともと休養を考慮したプログラムになっていますので、
トレーニング時間は一回10分~30分程度で、
毎日やらなくても良いのですが、
正確には筋肉には休養が必要なので、
「毎日やってはダメ」で、週2?3回がベストのようです。
いいですね、毎日やっちゃダメって。
このほか、加圧トレーニングも
成長ホルモン対策には効果的と言われています。
ジムに行けるなら筋トレ・加圧、
自宅で手軽にだったらスロトレ と、自分に合った方法をみつけて
若返りホルモンをたくさん分泌させましょう。
【 まず『スロトレ』入門してみるには 】
スロトレ完全版 DVDレッスンつき
スロトレといえば、有名な石井直方先生の代表的なご本です。DVDつきの方がやっぱり動きはわかりやすいです。
若返りホルモンダイエット (講談社プラスアルファ文庫)
スロトレベースですが、まさに成長ホルモンにフォーカスしたエクササイズが紹介されています。
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