EGF,FGF、IGF など、" GF " がついた成分の入った化粧品を見かけますね。
なんだか効きそうな、でも、なんだろう?
" 成長因子 "とは同じもの?
" サイトカイン " っていうのも同じもの?
そして、どうして加齢による毛穴の目立ちや、たるみに効くの?
ちょっとわかりにくい " GF " = グロースファクター ですが、
使ってみる前に、なぜ効くのか、いったいなんなのか、
わかりやすくまとめてみました。
この記事の目次
まず、グロースファクター( GF )とはなんですか?
まず、グロースファクター( GF ) ?= 成長因子(せいちょういんし)です。
※ 以下 " GF " と表記します。
基本的に「in vivo in vitroにおいて、
動物細胞の成長を促進するものであって栄養物質ではないもの」と定義されます。
「in vivo」というのは “試験管内で(の)”
「in?vitro」というのは、“生体内で(の)” という意味で、
" 試験管内でも、マウスなどの実験動物に直接投与した場合でも " というバイオ用語です。
ややこしそうといって、
読むのをやめないでくださいね。
これは簡単に言ってしまうと、どういうことかというと、
栄養物質ではありませんから、
例えば肥料のように、細胞にぶっかけたら
何でも増殖させるものではないということです。
何でできているかというと、動物の体内でつくられているタンパク質で、
特定の細胞の増殖や分化を促進するタンパク質の総称です。
細胞に直接働きかけるわけではなく、
標的となる細胞の表面の受容体タンパク質に特異的に結合することにより、
細胞間の信号物質として働きます。
ある1種類のGFは、
特定の標的となる細胞にしか働きかけないというわけです。
「サイトカイン」は、厳密に言うとイコールではないのですが、
今ではほとんど同義語としてつかわれているケースが多いです。
GF < サイトカイン というイメージで良いと思います。
グロースファクターを補う必要性とは?
残念ながら、GFも加齢によって減少していきます。
20才をピークとした場合、40才では半分以下の40%、
それを過ぎると20%以下になってしまいます。
古い細胞を置き換える際に、
代謝を若く、活動的に、かつ効率よく保つために、
GFは、細胞の修復と置き換えを最適化する役割を担っています。
ということは、GFの減少は
老化の進行に直結しているわけです。
グロースファクターはどうやって補えばよいのでしょうか?
GFを補うためには、いくつかの方法があります。
加齢によるお肌の改善にフォーカスしてみると、
① 直接注入する
美容外科で行われています。
もともと褥創、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)の治療法として、
厚生労働省の薬事承認を得ている薬剤を使用します。
もちろん美容目的は自費扱いです。
② GF配合の化粧品を使う
化粧品には主にEGF,FGF、IGF-1,HGF という4種類のGFが使われています。
もともとヒト由来成分であることから、
敏感肌でも合わないことが比較的少ないようです。
③ GF補助薬としてのサプリメントを摂取する
IGF-1(インスリン様成長因子)は、
HGH(ヒューマングロースホルモン)から肝臓で作られるGFです。
お肌のハリを増し、たるみを改善させることができます。
育毛目的で摂取されることの方が多いですね。
④ プラセンタ配合化粧品を使う
⑤ プラセンタ配合サプリメントを摂取する
プラセンタ(胎盤)は、胎児を構成する各種の細胞を
限られた時間内に増殖・分化させる組織ですから、
各種のGFを大量に合成・分泌して、胎児に供給します。
即効性が期待できるのは真皮への直接注入ですが、
その他の方法でも、毛穴やたるみケアに効果があります。
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