そういえば、年齢とともに、
お肌のカサつきが気になってきませんか?
特に、冬になって、湿度が低くなってくると、
小ジワも増えるような気がします。
どうやら年をとるにつれて、
お肌の乾燥はひどくなるようなんですが、なぜなんでしょうか?
そして、どのような対策でのぞめば良いのでしょうか?
加齢によって、どんどん体外に水分が出て行くようになります
加齢とともに、当然からだの新陳代謝は低下していきます。
すると、皮膚の一番上にある角質層をつくっている
角質細胞ひとつひとつの並びも不規則になって、
大きさが乱れてきます。
角質細胞が、加齢とともに大きくなってしまうのです。
このため、細胞と細胞のすきまが大きくなって、
そこから水分が失われやすくなります。
また、新陳代謝が悪くなってくると、
ターンオーバーにも影響が出てきます。
表皮の細胞はとても特殊なもので、
表皮の一番下に当たる基底層で、細胞が産生されると、
その次につくられた、より新しい細胞によって、
皮膚の表面に、形を変えながら押し上げられていきます。
細胞が生まれてから角質層の表面で剥がれ落ちるまで
正常な状態であれば28日かかります。
これをターンオーバータイムと呼んでいます。
しかし、加齢によって、基底層での細胞の分裂が遅くなるために、
だんだん時間がかかるようになってきます。
40代になると、約40日かかるとも言われています。
水分を保持しているNMF(天然保湿因子)は、
表皮細胞が最終的に角質細胞になる「角化」の過程でできるので、
当然ターンオーバーが遅れていけば、減っていきます。
したがって、お肌の水分保持能力が低下してしまいます。
そして、水分を保っている皮脂膜、細胞間脂質も
また加齢によって減少してしまうのです。
細胞間脂質が減少すると、
角質細胞が浮き上がってきて剥がれて、
そこから水分は逃げ出してしまいます。
こうして、加齢にともなって
お肌は水分をキープする力がなくなってしまうというわけです。
※NMFと細胞間脂質・セラミドについては、こちらが詳しいです。
保湿にはNMFとセラミドが大切だと聞きますが、これって何ですか?
乾燥肌はほっておいても改善しません
残念ながら、乾燥肌は自然と治ることは期待できません。
そこで生活スタイルを変えたり、
乾燥肌用のスキンケアを取り入れることが大切です。
1)お肌に保湿成分を補う
皮膚は、汗腺から排出される汗を除いて、
自ら水分を生み出すことができません。
ということは、細胞間脂質の主要成分であるセラミドを補って、
水分が逃げ出すのを防ぐことが大切です。
2)加湿器を使う
空気が乾燥すると、角質層の水分量は減少していきます。
湿度が50%以下になったときには、
お肌がカサつくと言われています。
通常、角質層に15?20%ある水分量が10%以下になると
お肌にはうるおいがなくなってしまいます。
単純なことですが、お肌のために湿度を50%以上に保つことによって、
水分の減少を防ぐことができます。
3)乾燥肌に効く食べ物・成分を積極的に摂る
お肌の角質層を作るもとになる基底細胞は、
脂溶性の ベータカロチン(ビタミンA)がなければ
細胞分裂を起こせません。
また、細胞自体タンパク質でできていますから、
タンパク質の代謝を高める水溶性の ビタミンCや ビタミンBが必要です。
この中でも、ベータカロチン(ビタミンA)は、
特に乾燥肌には大切です。
卵、ニンジン、かぼちゃ、海藻などを意識して摂りましょう。
なるべく早く乾燥肌を解消したい場合には、
サプリメントを使うのも良いかもしれませんね。
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