成長ホルモン(HGH = Human Growth Hormone)はけっして成長期にだけ必要なものではなく、
大人になってもとても大切な役割をもっています。
特にお肌にとっては、ターンオーバーのスイッチ的な役割をしていたり、
水分量を保持するのも、成長ホルモンの働きなのです。
加齢とともに減少してしまう成長ホルモンですが、
分泌量を増やすことができることがわかっています。
効果のある方法はいくつかあるようなのですが、
中でもアルギニンというアミノ酸が、
分泌を高める働きがあると言われています。
アルギニンで、ほんとうに成長ホルモンは増えるのでしょうか?
なぜアルギニンを摂ると成長ホルモンが増えるのでしょうか
成長ホルモンは、脳の下垂体前葉から分泌されるのですが、
視床下部から分泌される
成長ホルモン放出ホルモン growth hormone-releasing hormone(GRH) によって高まり、
成長ホルモン抑制ホルモン growth hormone-inhibiting hormone (GIH)、
別名ソマトスタチン somatostatin によって低下することが
わかっています。
アルギニンはソマトスタチンを阻害する働きがあります。
成長ホルモンにブレーキをかけているホルモンを阻害するので、
分泌がさかんになるというわけです。
また、加齢によって成長ホルモン放出ホルモン(GRH)に対する反応性も
悪くなってしまうのですが、
アルギニンはこの低下した反応性も回復させることが
できると言われているのです。
アルギニンは大豆製品に多く含まれています
アルギニンはいろいろな食品に含まれているアミノ酸です。
例えば、
鶏肉、えび、大豆、ごま、レーズン、ヒマワリの種、ビール酵母、玄米、
カカオ、チーズ、ホエイ、アボカド などです。
なかでも、大豆製品には多く含まれています。
◎大豆食品のアルギニン含有量 100g中
- 味噌→910mg
- 納豆→940mg
- 油揚げ→1500mg
- 大豆→2800mg
- 高野豆腐→4200mg
なじみの多い食品が多いので、積極的に食べたいですね。
アルギニンは1日5グラム程度、就寝前空腹時の摂取が効果的です
毎日の食生活で、できるだけアルギニンの多い食品を摂っていくとして、
実際にどれくらい摂取すると効果的なのでしょうか?
アンチエイジング研究の進んでいるアメリカでは、
1日2〜3g程度、さらにHGHの分泌を促進させたい場合には5〜9gが
推奨されています。
これだと、食べ物だけで摂るのはちょっと大変かもしれませんね。
納豆300〜500g、油揚げ200〜300gですからね。
また、許容上限摂取量は約15gとされています。
アルギニンは病院でもつかわれていますが、
医師の指導のもとでは、さらに多量の投与が行われることもあります。
成長ホルモンは就寝後一番眠りが深くなったときに
最も多く分泌されますので、
アルギニンはこの分泌をさらに促進するために
就寝前に摂取するのが望ましいと考えられます。
また血糖値が高いと、インシュリンが働いて
成長ホルモンの分泌を阻害します。
他のアミノ酸濃度が高くても、アルギニンの効果は出にくいので、
空腹時に摂ればより効果が期待できます。
アルギニンは大量摂取した場合以外は副作用もほとんどなく、
安全な成分です。
サプリメントもありますので、
うまく食べ物と組み合わせて、成長ホルモンをたくさん出したいですね。
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