フラーレンって、宇宙空間で発見されたそうです。
それまでの常識をくつがえすような大発見だったそうで、
ノーベル賞を受賞しています。
「フラーレン (fullerene) は、
多数の炭素原子のみで構成される、
中空な球状のクラスターの総称である。」
(Wikipediaより)
とても化粧品の成分とは思えませんね… 。
すごそうなんだけど、
なんだかよくわからないフラーレンですが、
化粧品に配合できるようになったのは、
日本の企業の研究開発の成果なんです。
三菱商事の子会社が研究開発しています
フラーレンは、
活性酸素やラジカルを消去する作用をもっているのですが、
物理的に極めて安定していて、
水や有機溶媒に溶けにくい性質を持っているため、
化粧品に配合することができませんでした。
これを実用化したのは、
三菱商事の事業開発部のナノテク事業推進室です。
「ナノ」とは「10億分の1」という意味で、
原子や分子を操作する超微細な世界での技術を
ナノテクノロジーと呼び、
新しい機能を創造する技術分野を担当している部署です。
三菱商事の100%子会社である
「ビタミンC60バイオリサーチ株式会社」が
ライフサイエンス、アンチエイジング、健康、美容分野での
研究開発と事業開発を担当しています。
ラジカルスポンジとリポフラーレン
まず、水溶化フラーレンの開発に成功、
(商品名:Radical SpongeR:ラジカルスポンジ)
ラジカルをあたかもスポンジのように吸収消去し、
無害化してしまうところからついた名前です。
フラーレンは、抗酸化力が強いと言われているビタミンCと比較して、
125倍以上!!の細胞死滅を
有害ラジカルから防御する効果をもっています。
そして、美容オイルなどへ配合しやすい
フラーレンを望む声が大きかったことから、
2009年には、オリーブ油由来の植物性スクワランに
フラーレンを独自の技術で溶解させた
LipoFullereneR:リポフラーレン を開発、
フラーレン配合化粧品アイテムが
一層多くなりました。
ちょっととっつきにくいフラーレンですが、
日本企業の開発であることで、
親近感も湧いてきました。
お肌には水と脂の両方が存在するということで、
より強い効果を期待して、
ラジカルスポンジ、リポフラーレン両方を配合したコスメも
でてきているようです。
ラジカルスポンジ、リポフラーレン両方入ったコスメです
ドクターシーラボ パーフェクトエイジストDX
フラーレンW配合のほかにも、アンチエイジング成分てんこ盛りといった感じのクリームです。口コミ評価もかなり高いです。
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