よく ”塗るボトックス” として取りあげられている
アルジルリン。
ということは、いかにもシワに効きそう、
シワが伸びそう ですよね。
でも、シワにもいろんな種類があるわけです。
乾燥ジワ、加齢ジワ、表情ジワ…
アルジルリンが効果を発揮するのは、どんなシワなのでしょうか?
知っているようで知らない本家 ”ボトックス" についても、
効くメカニズムを復習してみました。
そもそもボトックスってどうしてシワに効くんでしょうか?
そもそも、ボトックスです。
調べてみると、
「神経伝達物質が筋肉を動かし、シワをつくるのですが、
ボトックスはその神経伝達物質の働きを阻害します」みたいに
説明してあるのですが、これってわかりませんよね?
もうちょっとちゃんとわかりたい。
たとえば目尻の笑いジワ。
笑いジワの原因は、眼輪筋の収縮です。
当然、眼輪筋も神経からの命令の伝達があるから収縮するわけです。
神経からの命令の伝達は、
神経の末端から、神経伝達物質という物質が放出され、
それが眼輪筋に作用することで行われます。
神経伝達物質とは何かというと、
簡単に言ってしまいますと、
シナプスで情報伝達を介在する物質?のことです。
ボトックスは、いくつかある神経伝達物質のうち、
アセチルコリンという神経伝達物質の神経末端からの放出を阻害します。
アセチルコリンは、
神経と筋肉の間を取り持つ神経伝達物質ですが、
その放出が阻害されると、
神経を伝わる指令は、神経の末端まで伝わりながら、
肝心の筋肉には伝わりません。
こうしてボトックスで、眼輪筋の収縮を抑えることができるのです。
これは、目尻の笑いジワの例でしたが、
おでこのシワ、眉間のシワ、それぞれの場所の筋肉の動きを
抑えるということですね。
ちょっとスッキリしたでしょうか?
それから、よく知られていることですが、
「ボトックス」は製品名で、A型ボツリヌス毒素製剤です。
けいれん性の疾患に対する臨床応用から始まり、
1990年代になると、アメリカで表情ジワを緩和する美容目的で
使われるようになりました。
アルジルリンは『表情ジワ』に効く成分です
さて、アルジルリンがなぜ ”塗るボトックス”と呼ばれているのか。
アルジルリンは、
スペインの製薬会社によって開発された植物由来の合成ペプチド(アミノ酸)で、
正式表示名称は、アセチルヘキサペプチド-8(3)です。
ペプチドってなーに?と思った方は、ぜひこちらを読んでみてください。
化粧品の成分表示でよくみかけるペプチドっていったいなんですか?
アルジルリンは、アミノ酸の一種ですが、
表情ジワの原因である神経伝達物質アセチルコリンの遊離を
抑制する働きがあります。
その働きによって、筋肉の緊張・収縮が緩和され、
表情ジワが改善していくわけです。
アセチルコリンの抑制という働きは、
ボトックスと同じため、
”塗るボトックス” と呼ばれているのです。
とにかく手強い表情ジワ、
まず顔に「折りジワ」をつけないような習慣が大切ですが、
もうできてしまっているものには、
ボトックス打つ前に、アルジルリンを試しているのも良いですね。
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