年をとると、お肌はどうなっていくのでしょうか。
まとめてみました。
顔の上に起こる主な変化は、次の4つです。
思い当たること、いっぱいありますね。
1. 質感の低下(シワ・たるみ・乾燥・弾力の低下)
2. 脂肪量の変化(脂肪減少によるくぼみ・肥満)
3. 色素の沈着(シミ・くすみ)
4. 組織の増殖(ほくろ・いぼ)
今回はこの中から、私がとっても気になっている「ほうれい線」= 「加齢ジワ」について、
フォーカスしてみます。
この記事の目次
「加齢ジワ」はなぜできるの?
健康で若々しい皮膚は、弾力のあるコラーゲンが皮下組織を支えています。
コラーゲンの分子は、ひも状になっていますが、
それが3本集まってらせん状になって、スプリングのように肌を支えているのです。
これが、加齢によってコラーゲンの質が悪くなったり、
数そのものが減少したりすると、古くなったスプリングのように戻る力が弱くなってしまい、
溝のようなくぼみができてしまいます。
これが、シワです。
また「コラーゲン」ですか…。
そして、やっぱり「コラーゲン」です。
「コラーゲン」って、ほんとうによく聞きますが、いったいなんなんですか?
ここでシンプルにはっきりさせておきましょう。
コラーゲンは、皮膚、血管、腱、歯などほとんどの組織に存在する繊維状のタンパク質で、
表皮の下の真皮で、肌を支えています。
体内に存在しているコラーゲンの総量は、
ヒトでは、全タンパク質のほぼ30%を占めています。
ヒトのコラーゲンタンパク質は、30種類以上!あることがわかっており、
そのうち真皮の主成分で、体内で最も豊富に存在しているのはI型コラーゲンです。
コラーゲンについては長いので、また改めて、
今日はシンプルにポイントだけ。
「コラーゲン」増やさなくっちゃ!どうやって?
真皮には、「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」というコラーゲンを産生する細胞があり、
随時新しいコラーゲンを作り出して、
作るだけではなく、古くなったものは代謝していく役割も担っています。
スプリングとは違って、ちゃんと入れ替わるのです。
しかし、加齢や紫外線などのダメージで、この入れ替わりには差がでます。
すでにあるコラーゲンが壊されていくだけではなく、
コラーゲンを作る「繊維芽細胞」自体の働き自体が悪くなってしまうために、
作られるコラーゲンの量が少なくなるだけではなく、質にも差ができます。
したがって、質の良いコラーゲンを増やすためには…
1. 「繊維芽細胞」を増やす
2. 「繊維芽細胞」を活性化する
ということになります。
「加齢ジワ」対策は「繊維芽細胞」対策
水分を保ちながら、細胞の間を埋めて、スプリングの役目をしているコラーゲン。
肌のハリや弾力を保っている大事な存在です。
そして、コラーゲンの質を良くして、量を増やすには、
コラーゲン産生工場である「繊維芽細胞」自体を増やして、
活発に働いてもらうようにすればよいことがわかりました。
次回は、「繊維芽細胞」対策を具体的にしていきます。
「ほうれい線」薄くしなくっちゃ!
こちらの記事もよく読まれています
敏感肌用のアヤナスに入っている低刺激のアンチエイジング成分とは?
ディセンシアの「アヤナスシリーズ」は、敏感肌のためのアンチエイジング化粧品です。コラーゲンを産生する線維芽細胞を活性化させるという、ポーラ研究所オリジナルの処方「CVアルギネート」を配合しています。
RegenSkin SRS Mask Packはどうやって買えますか?
線維芽細胞成長因子:Fibroblast Growth Factor (FGF) をはじめとして5種類のサイトカインが配合された、ぜひ試してみたくなるメディカルシートマスクです。
梨花さん愛用のM(メディカル)パタカラでほうれい線は消えますか?
ほうれい線を消すためには、表情筋、とくに遅筋を鍛えるというアプローチもあります。梨花さんが使って効果があったというパタカラは芸能人にも愛用者の多い、もともと医療用の器具です。
アンプルールで肌糖化に効果のあるカルノシンが配合されているのは?
肌老化の3大要因は「紫外線」「酸化」「乾燥」といわれていますが、最近加えて注目されているのは「糖化」です。まだまだ知られていませんが、「酸化」「糖化」両方に効果のあるといわれているアミノ酸「カルノシン」が配合されているドクターズコスメがあります。